建築写真 -撮影のための前提条件-

  • 2007.06.04 Monday
  • 09:22

Photo @ Rome. italy

"建築写真"という本を読んだ。
Sinar社出版のビューカメラユーザー向けの本だ。
世界の著名な建築写真とともに
いくつかのテクニックや撮影条件、
機材の選び方などが書かれていた。

建築写真は奥深く色々紹介すれば
きりがなくなってしまうので
今回はSinar社の"建築写真"から
"建築写真撮影のための前提条件"
の項を重点的にご紹介したいと思う。

    ------建築写真撮影のための前提条件------
  1. まずどんなに経験を積んでもカメラに触れる以前に建物そのものに神経を集中させること。その時、建築家が抱く創作場の意図も考慮にいれる。その際に注意すべき目安もある。
  2. 建築家が特に強調してもらいたいと考えてるのはその建物のどの部分か?
  3. その建物の写真を見た人にも実際の建物を目にしたいとにも同じ印象を与えるには、"どの要素"が必要なのか
  4. 建物の一番良い特徴を最大限に引き出すにはどんなヒカリの状態がいいのか。フラットなライティングか。それとも淡いライティングか。
  5. 建物にプラスの影響やマイナスの影響を与える周囲の要素のうち、どういった要素を考慮すべきなのか
  6. 好ましくないディテールに気づかれない様にするには、その要素のどれをかくしてどれを見せればいいのか
  7. これらの要素は建築写真を撮影する上での前提条件だ、とある。つまりカメラやレンズを選ぶ前に、その建物そのものを知る事、それが前提条件という。



Photo @ Shanghai. China

建築写真は相手が動かないのに
多種多様にその印象を変える。
朝の不思議さ、昼の力強さ、はたまた夕方の優しさ。
どの要素をその建物に与えるべきか、
それは技術の前に、センスが試される。
建物そのものを知り、要素を考え、
それを実現させる技術が伴えば
自然といい写真が出来上がるはず。

参考文献:"建築写真 -creative large format-" By Sinar edition.



アオリの効果と原則

  • 2007.05.21 Monday
  • 23:00
ビューカメラや一眼レフ特殊レンズで楽しめる"アオリ"。
アオリはご存知の通り建築物や商品撮影、
ガラス越しの撮影等に欠かせない
基本的なカメラの機能の一つ。
そのアオリの効果は大きく分けて以下の三つ

    __________アオリの効果__________
  1. 画像のパースペクティブをかえる。
  2. フォーカスの範囲をコントロールする。
  3. フレーミングを移動させる。

※各機能は大判のビューカメラが前提

それに加えてアオリを使用する際には
とても重要な三つの原則があります。
もちろん個性的な絵作りのためなど
これを必ずしも守らなければいけない
わけではありませんが、
ビューカメラを扱う際の通例として
この原則は確立されているようです。

    __________アオリ三つの原則__________
  1. 被写体の形を修正、デフォルメするのはリアで行う
  2. フォーカスをコントロールするのはフロント側で行う
  3. 平行移動はどちらでやっても結果は同じ

5種類の"収差"と"色収差"

  • 2007.04.26 Thursday
  • 19:10

球面収差
カメラレンズを購入する時によく耳にする収差という言葉、これは一言に言っても実は5種類の代表的な収差がある。基本的に収差とは画質を落としてしまうもの、との理解で大丈夫だが具体的にどのような画質劣化があるのか、その5種類の収差をまとめてみた。
まずは、球面収差。レンズは一枚のガラスで出来ている事は少なく、大抵何枚ものガラス板(レンズ)が重なる様にして出来ています。そのガラス板を通る光がフィルムやCCS、C-MOSなどの感光材料に露光され絵が焼き付く仕組みです。そのガラス板の集まりを総称してレンズとよび、その中を通る光(最終的な像を焼き付ける光)の線を光軸と言います。
さて、レンズの中の光の通り道、"光軸"に平行に入った光は大部分が光軸上の一点に集まりますが、周辺からの微粒な光はその一点に集まらず、散らばって結像します。これは球面収差と言われる現象で、光がにじみ結果としてコントラストが低下してしまいます。

コマ収差
コマ収差はいわゆるフレアーの事です。光軸の外から出た光がレンズに対して斜めに入射されてしまうことで像を斜めに横切る様な光の輪の様なものが撮像されることがありますが、それはこのコマ収差というものです。輪のつながる尾の部分が水星に似ていることからコマチックフレアとも呼び、そこからコマ収差という言葉が来ているようです。

非点収差
非点収差もコマ収差の様に光軸の外から入射された光が像面の一点に集中しない現象です。画面の中心から見て、放射状にボケが歪む現象を非点収差と言います。具体的にはぼけ味が楕円形に歪んでしまう事です。個人的なイメージだと焦点距離があまりにも短いレンズ超広角のレンズを使用した時の周辺部で多く見られると思います。

像面湾曲収差(像面湾曲)

先の非点収差を補正する際に皮肉にも起こってしまう収差を像面湾曲収差と言います。光軸に対して直角な平面にピントを合わせた時、像面である焦点面が平面にならず結果として湾曲した像を描く現象です。具体的な害としてはシャープネスがあまくなることです。

歪曲収差
直線が多く集まる被写体、例えばストライプやビルのガラス窓などの直線が続いているはずの像が、周辺部で歪んでしまう事を歪曲収差と言います。具体的には円形に、つまり周辺部から中心につかまれたように、直線であるはずの部分が曲線として歪んでしいまう収差です。この歪曲収差は一般的に"ディストレーション"といわれ、レンズのうたい文句に"ディストレーションをほぼ完璧に補正"などよく耳にする。


以上の5種類の収差を総称して"ザイデルの5収差"とよびます。
これらの収差はレンズが球面である事で
起こってしまう収差なので、レンズの形状上、
基本的に完全に除去する事はほぼ不可能と言われています。
さて、収差と聞いて色収差
思い浮かべる方も多いかと思いますが、
この"色収差"はザイデルの5収差とは
まったく違った次元の収差を指します。

光はその波の長さ、つまり波長によって
屈折率が違うため、光が分離してしまいます。
色収差は、その光の分離で虹色
描かれるような現象に似ています。
具体的には"回折"や"干渉"の現象
色収差だと思って間違いありません。

前述の説明を言い換えれば、
色収差光の特性により画質が劣化することです。
回折の現象ならば被写体の輪郭が色滲みを起す様に、
鮮鋭度が損なわれて行く事を指します。
色収差超望遠のレンズを使用した時に
大きな問題となりやすく、
長焦点距離のレンズを安価に購入する事を
さけた方がいい所以はひとつ、この色収差にあります。


参考
*canon lends
*nikkor lends
*sony lends
*olympus four thirds lends

ビューカメラとは

  • 2007.04.20 Friday
  • 23:10
ビューカメラ。
この言葉は日頃コンパクトカメラなどを中心に
使用している方には聞き慣れないかもしれない。

コダック社の定義では
「撮影レンズによってファインダースクリーンに
ダイレクトに映し出される映像を直接見て撮影するカメラ」
となっている。
が、これだと少し難解だ。

4×5や8×10に代表されるファインダーが
ガラスのスクリーンになっているタイプのカメラ
だと思うと分かりやすい。
なぜ、ビューカメラかと言うと、
ファインダーのスクリーンが
フィルム面と同位置、同サイズであるため、
撮影時にピント合わせ等で見ているその画面
そのものがフィルムに露光されるのだ。
つまり、写真そのものを見ているような
感覚があり、それがビューカメラと言われる所以だ。

なお、ひとつ補足すると
一眼レフはみたままが映ると言われているが、
実はそれはある意味間違っている。
一眼レフのファインダースクリーンには
ペンタプリズムを通して複雑にミラーで
リフレクトされた映像が見えているからだ。
また、見ている映像そのものがフィルムに焼き付けられる
訳ではなく、いくらかの一眼レフカメラでは
フィルムに焼き付けられる映像のうち数%は見えていない。
この誤差に慣れないと、そのカメラと仲良くなれない。
この誤差はパララックスと呼ばれる。

さて、ビューカメラは大型のカメラだ。
その大型カメラの中でも実に種類がある。
大きく分けると下の三種類に分類できる。
    --------------大型ビューカメラ-----------------
  • スタジオカメラ
    *モノレール式ビューカメラ
  • フィールドカメラ
    *折りたたみ式ビューカメラ
    *テクニカルビューカメラ
  • 特殊ビューカメラ
    *ハンドカメラ


一応ここで三種類をあげたが
基本的にビューカメラと言えば
モノレール式のカメラだと考えて間違いない。
そのため、この場ではモノレール式ビューカメラ
についての説明のみを掘り下げることとする。

モノレール式ビューカメラは、
一本の円筒やベンチレールが軸となり
レンズ部とファインダースクリーンを
蛇腹で繋いでいるもの。
簡単に言えばやはり4×5や8×10のことだ。
現在国内で市販されているモノレール式ビューカメラ
をここにまとめてみる。



各ビューカメラともサイズはフォーマットが決まっている。
標準としての4×5から大型の5×7、8×10がある。
それぞれのサイズをcmで表記すると以下の通りだ。
    -------------サイズフォーマット-----------------
  • 4×5 inch:10x12.5cm
  • 5×7 inch:12.5x17.5cm
  • 8×10 inch:20x25cm


ではこんな大型のビューカメラと一般的な
コンパクトや一眼レフとの違いはなんであるか。
もちろんフィルムのサイズが違うので大判で
アウト出来るのは確かに大きな利点だが、
撮影時にも歴然とした違いがある。

それはアオリ・ティルトの機能だ。
普通に高い建物を見上げれば
手前が大きく高い部分が小さく、
鉛筆のような先窄まりな映像として
目に映るはずだ。それは一眼レフなどの
ファインダーを通してみても同じ事で
パースペクティブはそのまま反映された絵になる。

これを任意的に垂直に戻すのがアオリだ。
アオリを操作するのはビューカメラに取り付けられた
ティルトを操作しておこなう。
ティルトは"傾き"を表す英語で
フロントとバックのスタンダードを
傾けて映像を任意の形にあおる物だ。

ティルトは一般的にベースティルトと
センターティルトの二つがフロントと
バック共に備わっている事が多い。
二つのティルトを持つ物をバイティルト、
またはボスティルトなどと呼ぶ。

また、スタンダードの支柱型にもよるが
可変軸ティルトと呼ばれるティルト軸が上下に
移動出来るタイプのものもある。
これをバリアブルアクシス・ティルトという。
この機能はとても複雑なアオリ操作に対応しており
非常に効率の良い操作が可能になっている。

このアオリの機能は現行の一眼レフ用レンズに
備わっているものやphotoshopなどで
パースペクティブを操作したりして
対処するなど回避方法もビューカメラでなくとも
様々あるのだが、やはり最も自然な、
本来のアオリはティルトの機能を使って行うことだ。

もちろんこの他にもバックシフトやら機能も
さることながらビューカメラの魅力はあるのだが
ここで書ききれるものでもないのでつまみ程度の
説明だけでやめておく。
ビューカメラのいい点は思い通りの絵作りが
行うためのほぼ全ての機能が備わっていることだろう。
そう安易に考えていいのかもしれない。

Olympus 7-14mm 徹底分析 -超広角レンズとゆがみ-

  • 2007.04.12 Thursday
  • 17:46
近接撮影だとよく分かるゆがみ
このオリンパスズイコーデジタル-Olympus Zuiko Digital-
7-14mm f/4.0というレンズ
かなりの条件下で焦点があっていない部分
(ぼけている部分)で歪みが発生します。
その歪みは放射状でかなりうまく使わないと
奇麗とは言い難い描写をします。

次の写真例を見ると
焦点を近くに持ってきた時に
周辺で放射状に強く歪みがでているのが
よくわかると思います。

このレンズはワイドズームということで
7mmから14mmまでその画角を選ぶ事が出来ます。
しかし、このレンズの真価を出そうとすれば
当然14mmより7mmでの撮影を行いたくなります。
上の写真のように7mmでの撮影は
歪みが発生してしまうことが多いようです。
ですが、これは軽減できるだろうと
少し数値を変更して試してみました。


01.焦点距離での対処
このOlympusレンズの利点は7mmという
他に類をみないほどの広角です。
しかし、7mmというのは以前にも述べた様に
とても無理のある画角です。
その無理がこの放射状ゆがみとなり現れています。
そのための14mmまでのズームにしたのか、
まず簡単な対処法はズーミングを行い
焦点距離を単純にあげることです。
そうすることで歪みはもちろんなくなります。
(これでは根本的な問題解決ではないですが。)


上の方から徐々に焦点距離を伸ばしています。
周辺のボケ味も楕円形から
正円形に変わって行くのが見て取れます。
最終的な14mmでは完全な円形になるので
やはりこれくらいが所謂、無理の無い画角なのでしょう。

しかし、歪まない程度の楕円形ボケは
このレンズの特徴ある描写でもあります。
どれくらい歪んでいるかは
ファインダーをとおしてもある程度確認が
出来たので、自分で適正と思えるラインまで
ズーミングを適宜行うとただの歪みか、
レンズ特有の味なのかを使い分けられるでしょう。

一番最後4枚目の写真は
適正かと思える10mmでの
明度色調補正を行った物です。

02.動きを付けて歪みを躍動感に
歪みが放射状に起こるという事を
利用して同じ景色を撮影する際に
動きを付けて撮影を行うと
この歪みがどこか躍動感を表現します。


上の写真ではただ菜の花の周囲に
放射状の歪みが発生していますが
二枚目の様に動きを付けると、
発生してはいるものの軽減され、
どこか躍動感のようなものに近い印象です。
犬が走ってくるところや、
レーサーなどの撮影にはこの7-14mm
歪みを躍動感に使うと面白いかもしれません。

03.ぼける部分を暗部になるようにする
ぼけてしまう部分を暗部にすると
放射状歪みがわかりづらいです。
あくまでわかりづらいだけですが。
明暗の差がある所を撮影する際に
暗部を周辺にもっていくとかなり
歪みが分かりにくくなります。

よく見ると歪んでます。
ひかりのぼけ味も楕円形気味です。
しかし、ひきつるような感じというよりは
ある程度奇麗なボケ味でしょうか。
これでもよく見ればゆがみはわかってしまいます。
ですが、目立たないように軽減は出来ます。

04.周辺をグラデ状にぼかす(撮影後処理)
これは撮影時ではなく
PCに転送後の処理です。
歪んでいる部分を再度ガウスのぼかしを
グラデーションにして加工を施しました。
一般的なボケ味に近いかもしれません。

上の写真は撮影時の硬さがあるのに対して
下の加工した写真は柔らかい仕上がりです。
放射状にぼかしを活用する事で少し
違った雰囲気になります。
今回はガウス状に5pxほどぼかしました。

05.露光オーバーにする(撮影時、またはRAW現像時)
これは小見出しのままです。
適正露出で撮影したものが一枚目、
二枚目が露光をかなりオーバーに
設定したものです。

通常露光の物は周辺での
歪みがある程度目立つのに対して
露光をオーバーにして撮影した物は
あまり目立ちません。
7mmの楕円形ボケが
オーバーでの木漏れ日の輝きに
貢献しているようにさえ思えます。
このように露光量でゆがみを調節するのも
ひとつの手段としていいかもしれません。




超広角レンズ 7-14mm -オリンパスズイコーデジタル-

  • 2007.04.11 Wednesday
  • 14:08

ワイドズームレンズ 7-14mm(Olympus Zuiko Digital 7-14mm f/4.0)を購入しました。
フォーサーズマウントの中ではfish eye 8mmを除き
最も広い画角を持つワイドズームレンズです。

フォーサーズマウントでは正規に販売されている
広角のレンズは二種類
この7-14mmと11-22mmです。
数日前にどちらを購入するかについて
比較分析を行ったので両商品の詳細
そちらの記事をご覧ください。

購入は新宿のヨドバシカメラ。
185000円と高額だったが
想像以上に素晴らしいレンズ。
さっそく試し撮りをしてきました。
撮影地は昭和記念公園です。
ここは東京では珍しい程の花々の宝庫。
少し前までは桜が満開でした。
今の季節は菜の花とポピーが見頃です。
来月あたりにはチューリップ畑が一面に広がり
フラワーフェスティバルが一層活況を呈するでしょう。
常時更新される花々の開花や見頃の情報もあります。

さて、話をオリンパス7-14mm広角レンズに戻して。
試し撮りした写真です。
いづれも7mm f/4.0の固定、
ISO100、スピードは逆光で1000分の1、
順光で250分の1程度です。



01.写真@昭和記念公園
多少放射状にひきつりがある。


02.写真@昭和記念公園
奥行きが強調されているよう。


03.写真@昭和記念公園


04.写真@昭和記念公園
木漏れ日のぼけ具合が円形


05.写真@昭和記念公園
やはりかなり気を使わないと
フレアーが発生するようだ。
あとは多少のゆがみ。



やはり撮影したかなりの写真には
フォーカスがあっていないところ
(ぼけている部分)で、ゆがみが出る。
いくつかゆがみのないショットもあるし、
意外に大きく歪んでいるのもある。
次回はこの7-14mm特有の歪み
について考えてみようと思う。



7-14mmと11-22mmを徹底比較 -OLYMPUS ZUIKO DIGITAL LENS-

  • 2007.04.05 Thursday
  • 12:07
- basic information -


OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED7-14mmF4.0

  • 市場価格:170,000円前後
  • 焦点距離 :7-14mm
  • レンズ構成 :12群18枚
  • 画角 :114°〜75°
  • 撮影距離 :0.25m〜∞
  • 最大撮影倍率 :0.11X
  • 最近接撮影範囲 :122×162mm
  • 最大口径比 :F4.0
  • 大きさ 最大径×全長 :φ86.5x 119.5mm
  • 重量 :780g

35mmカメラ換算で14〜28mmの画角に相当する超広角ズームレンズ。ズーム全域でレンズ先端から10cmまで被写体に近づけるので超近接撮影も可能。EDレンズが倍率色収差を補正し、シャープでコントラストの高い精細な画質を持つ。
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5
  • 市場価格:70,000円前後
  • 焦点距離 :11 - 22mm
  • レンズ構成 :10群12枚
  • 画角 :53°〜89°
  • 撮影距離 :0.28m〜∞
  • 最大撮影倍率 :0.13X
  • 最近接撮影範囲 :133.1 x 100 mm
  • 最大口径比 :F2.8-F3.5
  • 大きさ 最大径×全長 :φ75 x 92.5mm
  • 重量 :485g

35mm換算で22-44mm相当の超広角ズームレンズ。11mmワイド時でF2.8という広角ズームレンズとしてはトップクラスの明るさを誇る。歪曲収差、球面収差やコマ収差を非球面のレンズが補正・低減。画像はシャープな印象。


フォーサーズ規格のカメラをお持ちの方も
多少は増えてきたとは言え、
そのシェアはまだわずか。

また、この規格のカメラを使用していて
一番困るのはレンズのバリエーションの
絶対的な少なさ。今回私は、広角写真撮影のための
レンズを購入するにあたり
実質2本のどちらかから選ばなくてはならない、
おそらく皆さんも悩まれた問題にあたりました。
今回はこの場を借りて、
広角レンズ2本を徹底的に比較してみようと思います。

後日わたしがどちらのレンズを購入したかも
ブログに載せるので気になったら覗いて見てください。

まずは基本情報を分析します。
価格は倍以上の差があります。
それは、7-14mmの方にはEDレンズが
豊富に使われているという材質の贅沢さ
が最も大きく、また、重量の違いを見ても
分かるその重厚感の差などがあるでしょう。

焦点距離は7-14mmという驚くべき数値。
これは他に類をみない数字です。
一方、11-22mmの方は35mm換算22-44mmと
まぁ無理のない広角の設計といえます。
ということは、裏を返せば7-14mmはかなり
無理のある画角だということです。

MTF曲線などを見ると分かるかもしませんが
無理のある画角は、外側に行くにしたがい
急に収差やにじみなどが発生してしまいます。
その顕著な例として、
このレンズには周辺がひきつったような
変わったボケが発生してしまう傾向があります。
ですが一概に悪いとは言えず、これを良い
という方も多くいらっしゃるので賛否両論です。
色々撮影された写真を公開されている
方々の記事を読まれると参考になるかもしれません。
ご自分の目で見た印象がそのまま答えでしょう。

7-14mm参考例1
7-14mm参考例2
7-14mm参考例3

一方の11-22mmの写真も見たほうが
おそらく比較しやすいのでは無いかと思います。
百聞は一見にしかずなので、
カメラの撮影情報を公開して
下さっている方々へのリンクを
参考として書かせて頂きます。

11-22mm参考例1
11-22mm参考例2
11-22mm参考例3

これらの写真が全てではないですし
もちろん一つの参考例としてのご紹介です。
もう一つはパンフレットに掲載されている
二枚の写真フォーサーズ公式ウェブサイト
あっぷされているギャラリーに足を運ぶのも
写真を見る事の出来るひとつの手です。


さて、次の基本情報は画角です。
これもかなりの違いがあります。
最大114度と89度。
これは異常なほどの違いです。
やはり広角での4mmの違いは大きい。
114度というと通常より寧ろfish eyeな気がしてきます。
(4/3規格でも単焦点8mm f3.5が発売されてます。)
fish eyeはぐにゃりと絵が曲がって良い
という前提の元に作られているので引きつりなど
ないですが、7-14mmはあくまで通常の絵作りが
前提にありますので、どうしてもこれも
無理が生じる原因のひとつでしょう。

11-22mmは無理がなく寄りさえすれば
ボケも思ったより美しく表現
されている様に感じます。
ただし画角89度というと例えば標準レンズの
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL 14-45mmF3.5-5.6
が画角75度なので多少の差に感じられます。

撮影距離と倍率は多少の違いのみ。
印象としてはフィルムカメラと比べれば
歴然の差である近くに寄れるということでしょうか。

最大口径比はf4.0とf2.8-f3.5。
これは難しい所です。
11-22mmのf2.8-f3.5というのは
焦点距離11mm時でf2.8
22mm時でf3.5という意味。
広角の利点である画角の広さを
活かす意味では11mmのf2.8を
基準として考えていいかもしれない。

こういう意味では7-14mmのf4.0は
どうしても暗い。
あんなに目玉が大きいのだから
もう少しヒカリをもらっても良い気がするが。
広角でもよりながらボケを楽しみたい人には
f4.0だと明らかに不満は残るだろう。

大きさの違いと相まって
重量は倍といかないまでも
かなりの差がある。
7-14mmの780gはolympus E-330
オリンパス E-410などに付けたら
結構重たい見た目になることは避けられない。
特にE-410やこの秋発売予定のE-510
キャッチフレーズ"世界最薄最小最軽量"を考えると
その利点をつぶしてしまうだけの重さだ。
対して11-22mmは485gと軽量小型。
オリンパスの機動性の良さという利点を
活かすならこちらの方が良い。


基本的な性能の違いについては
大体このような違いがあげられる。
次に市場での評価を見ていきたい。
プロはどうみているか。
まず7-14mmは欧州の権威ある映像関連の賞
「EISA AWARD」を受賞しています。
このEISA AWARDについてはリンク先を
読んでみてもらえればわかると思います。
ですがこれニコン・キャノンはもちろん
sonyタムロンなども受賞しています。

あとはプロの利用者としては
ピューリッツァ賞を受賞した
ジェイディックマンは7-14mmを
使っておりここにその記事が載っています。
同賞は「ワールド紙」の経営者ジョゼフ・ピューリッツァ
から作られた物でジャーナリズムの観点から
とても権威のある賞です。


さてでは多くのユーザーである
アマチュア写真家はこれらのレンズを
どう見ているのかも気になります。
これについては大切と思ったので
所々どなたのコメントか
分からない程度に箇条書きにて
抜粋してみました。(スミマセン)

    ズイコーデジタル ED 7-14mm F4.0
  • 青緑がかったフレア−の様な色づきが有ります
  • ゴ−ストの先にほんのりと色が有ります
  • このレンズには保護フィルタ−は装着出来ません
  • 願ってもいないスペックを持ってます
  • このレンズ開放から切れ味良く、解像感も一段と高い
  • シグマの12−24に続いて歪曲が少ないレンズ
  • 前球が突出したレンズで、取り扱いには気を使います
  • 価格だけの値打ちはあるレンズだと思います

    ズイコーデジタル 11-22mm F2.8-3.5
  • 目立たないけど名レンズ
  • 部屋取りメインには11-22mmが一番いいですね
  • ズーム比を2倍にとどめたところは正解
  • 14-54よりシャープに撮れる
  • 絞りすぎは、良くないようです
  • 街中のスナップなど、接近戦では重宝します
  • 中途半端なズームである問題
  • 回折の悪影響で小絞りボケが起きます


これらの意見がネットを廻ってみた限り
言われている事のようです。
誰か分からない様に語尾などを
少し変えてありますのでご了承ください。
また、これらのことは結構同じ様な事が
違う所で言われていたので
一人の意見ではなくあくまで相対的な
アマチュア写真家の印象としておきます。


さて、どうでしょうか。
かく言う私も先日両方のレンズで
先日試し取りをしてきたばかりで
どちらを購入するか悩んでいるのです。
私の感想は基礎インフォメーション分析にある
通りの内容になります。

現段階での分析結論は、
7-14mmは周辺部のゆがみが気になります。
しかし使用しているEDレンズといった
素材自体が良質なので解像度は間違いなく
高いものが得られるでしょう。
重さは私の場合は問題になりませんが、
やはり価格が17万(中古で13万)というのは
かなり高額だと思います。
かと言ってプロ仕様かというと
それもまた難しいところ。
しかし、標準レンズとは明らかに違った
"広角"であることは間違いないですね。

11-22mmは広角ですが、
やはり無理をしてない分
標準レンズとかぶってる感がいなめません。
フォーサーズ基本標準を14-50程度
考えると広角域での実質の差は3mm。
これに6〜7万円となるとまた考えてしまいます。
確かに描写性能など悪くないレンズだと思いますが
私の見方だと11mm f2.8の単焦点としての
使い方になるのではないかと言った印象。
画角で標準レンズとの差は10度と少し。
非常に難しいです。
価格からも予想がつきますが
人気はもちろんこちら11-22mmが上です。


徹底比較をした割にこの記事自体
問題提議な感が否めません。
答えを求めてた方にはスミマセン。
やはりそれぞれのレンズにそれぞれの適した
用途があるので決まりきった回答の
人それぞれが現段階での答えになります。

しかし、私も数日後には購入をしますので
またその時にどちらをなぜ購入
また、その使い心地とその後を
書かせてもらおうと思っています。
では長々と読んでくださった方に
少しでも参考になることを祈って。



購入後:更新済み
次記事詳細

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  • ネットのみの古本屋。在庫は少ないが、写真集で稀少絶版本も扱う。埼玉県さいたま市南区大谷口 1208-2-1号棟302号。Tel:048-883-4997。

  • 甘露書房
  • ネット販売のみだが古本を全般的に扱う。オリジナルプリントの取扱もあり。川崎市中原区新丸子東1-833。

  • BOOK CAFE RAINY DAY
  • 出版社SWITCHの地下。ギャラリーカフェのような作りでライブなどイベントもある。東京都港区西麻布2-21-28スイッチ・パブリッシングB1F 。Tel:03-5485-2134。

  • COW BOOKS
  • 暮しの手帖編集長の松浦弥太郎さんが主催。洒落た書籍空間。東京都目黒区青葉台1-14-1。Tel:03-5459-1747。

  • Dragonfly CAFE
  • COW BOOKSの支店。南青山のアートブックカフェ、2階にある。東京都港区南青山3-13-14-2F。Tel:03-3497-0807。

  • NADIFF
  • 写真美術館と現代美術館などに入ってる雑貨、アート書籍、ギャラリー空間。東京都渋谷区恵比寿1丁目18-4 1F。Tel:03-3446-4977。

  • BOOK OF DAYS
  • 新潟にある本屋さん。アート関連書籍に強く年中セールをしてる。

  • Shelf
  • ワタリウム美術館の裏にある古本屋、写真集に徹してる所がいい。東京都渋谷区神宮前3-7-4。Tel:03-3405-7889。

  • on Sundays
  • ワタリウム美術館の地下にある本屋。カフェとバーも併設。東京都渋谷区神宮前3-7-6。Tel:03-3470-1424。

  • 青山ブックセンター
  • 説明いらず、渋谷が本店だが個人的には六本木の方が落ち着く。東京都港区六本木 6-1-20。Tel:03-3479-0479。

  • ユトレヒト
  • 青山の根津美術館近くのお店、稀少本や雑貨も扱う。東京都港区南青山5-3-8 パレスミユキ2F。Tel:03-6427-4041。

  • SHIBUYA PUB&BOOKSELLERS
  • 説明。東京都渋谷区神山町17-3。Tel:03-5465-0588。

  • VACANT
  • マッチアンドカンパニーのギャラリー兼書店。東京都渋谷区神宮前3-20-13。Tel:03-6459-2962。

  • ジュンク堂池袋本店
  • サイン会やイベントを積極的に開く書店、大型店舗ならでは。東京都豊島区南池袋2-15-5。Tel:03-5956-6111。

  • 古書ビビビ
  • 下北沢にある巷にあふれる雑本は買い取りしもらえない。東京都世田谷区北沢1−40−8 土屋ビル1階。Tel:03-3467-0085。

  • ヴィレッジヴァンガード
  • 現在の店舗は350店を越えるとか。1号店は1986年、名古屋市天白区より。

  • BLIND BOOKS
  • 名前がいい、2009年オープン、値段は高め。東京都杉並区高円寺北2-7-13高円寺銀座ビル2F左。Tel:03-5373-0907。

  • GALLERY MoMo
  • 六本木と両国にある、現代っぽい絵画が中心。東京都墨田区亀沢1-7-15 。Tel:03-3621-6813。

  • ひぐらし文庫
  • 鬼子母神の近く、年に一度の古本祭の際も見物。東京都豊島区雑司ヶ谷3−3−14。Tel:03-5944-9968。

  • ON READING / ELVIS PRESS
  • 名古屋だから簡単には行くことが出来ないけれど興味あり。名古屋市中区錦2-5-29。Tel:052-203-8024。

  • 恵文社
  • 真面目な店名らしからぬポップでリリカルな作り。京都市左京区一乗寺払殿町10。Tel:075-711-5919。

  • ガケ書房
  • 関係の"セコハンブックほうぼう"というところが写真集を多く扱う。京都市左京区北白川下別当町33。Tel:075-724-0071。

  • Calo Bookshop and Cafe
  • イベントなどを行う雑貨中心のお店。大阪市西区江戸堀1-8-24 若狭ビル5階。Tel:06-6447-4777。

  • モズブックス
  • ネットショップで路面店はなし、意外な写真関係書もある。大阪府和泉市室堂町5-1-7-807。Tel:0725-55-7906。

  • part time booksellers
  • デザインやアートが中心だが写真家の作品もある。杉並区高円寺南4-24-4-2F。Tel:03-6304-9698。

  • 古書ドリス
  • 現代アート/写真/デザイン/異端文学/映画に強い。徳島県板野郡北島町中村字本須114-5。Tel:088-677-6618。

  • Bueno Books
  • アーティストを抱えるスロープギャラリーも兼ねる。on line only。

  • 東塔堂
  • ギャラリースペースもある古書店。渋谷から徒歩10分。

  • SFT
  • スーベニアフロムトーキョー。六本木国立新美術館の地下にある基本雑貨屋。

  • 夏目書房
  • 神田にあるボヘミアンズギルドの販売元。ネットストアの在庫充実。

  • Dash Wood Books
  • アメリカの出版社、ライアンマッギンリーなど扱う。

Interior Shop Guide

  • pur annick
  • 原宿。ビーンバックのチェアやラグが充実。

  • シボネ青山
  • ベルコモンズのB1。大物小物全般的にセンスいい。

  • Cassina
  • 不朽の名作を復刻して普及させてるカッシーナ。

  • General Store
  • インダストリアル系統の雑貨インテリア。

  • MAISON GODNARSKI
  • 柔らかいガーリーな感じのインテリア。

  • 燕子花
  • カキツバタと読みます。アートと暮らせるインテリアショップ。

  • CONCIERGE
  • コンシェルジュグランドという代官山店がレトロでいい感じ。

  • maruse
  • 今は懐かしのフィラメント照明のショップ

  • equipee
  • 貴重なアンティークアイアン系のお店。

  • Graphio Buro
  • ワークインテリアでもデザイン的な物が集まる。

  • IRONGENIC
  • 高架下にあるアイアン系に強いお店。

  • boiserie
  • 学芸大にあるボワズリー。だいぶアンティーク。西洋風です。

  • SHP
  • 大型のリフォームや店舗デザインが得意。

  • 天童木工
  • あまり説明の必要も無い感じ。ネットショップも充実しています。

  • biotope
  • ナチュラルな北欧陶器のお店。

  • LIVING MOTIF
  • 六本木のAXISに入ってる手堅いインテリアショップ。

  • TOYO KITCHEN meuble
  • 廃墟をイメージしたモダンバロックのショールーム。

  • MITATE
  • 珍しいバス用品専門店。和。

  • ラ・クッチーナ
  • 日本で一番キッチン用品を扱ってると思います。

  • Flying Saucer
  • 銀座店のあるキッチン用品店。楽天も充実。

Travel Information

  • Hotels.com
  • 世界のホテル予約を行う。期間限定のセールやグローバルなネットワークが魅力。

  • Expedia
  • かしこい旅、エクスペディア。海外のホテル網は群を抜く、全て最低価格を保証している。

  • トラベルジグソー
  • 世界のレンタカー会社を網羅。所々扱っていない国については、abisなど各社サイトから。

  • 航空券.ネット
  • 国内外への航空券比較。札幌以外の北海道などなかなかお得な内容。

  • カウチサーフィン
  • ワールドワイドな「田舎へ泊まろう」を実現してるサイト。

  • じゃらん
  • いわずと知れたリクルート運営の旅行サイト。ふらっと宿をとるなら。

  • HIS
  • 海外旅行のHIS。店頭手数料7500円がウェブだとかからない。

  • GLOBAL WiFi
  • 海外専用のルーターサービス。

Travel Agency

Printing Company

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