第二回世界旅写真展作品募集中!

  • 2014.11.27 Thursday
  • 10:02
第二回世界旅写真展
今年も旅の写真をお待ちしています。
旅と写真の可能性、旅が教えてくれるもの、
写真が表現できること「旅写真」を始めました。

第二回公募「世界旅写真展」の作品募集を開始しました。
10人の入選作家は「世界旅写真展」(翌3月開催)に出展し、
そのうち優秀作家は個展開催をプロデュースさせて頂きます。

前回ゲストには鬼海弘雄氏(写真家)をお招きし、
今回審査員は石川梵氏(写真家)と中村風詩人氏(写真家・同館長)
が務めることになりました。

数々の写真イベントによる繋がり、
展示を通じて作品性を模索し、
個展開催への足がかりにぜひご応募をお願いいたします。

なお今回展示は、第一回入選者の中の優秀作家”西山えり”さんの個展を
同館3階ギャラリーにて同時開催いたします。(本展示は1階にて開催)

応募方法詳細|http://833apart.com/archives/1234

[応募期間]
2014年10月15日(水)〜2014年12月15日(月)
※エントリー締切:12月15日|作品締切:12月18日必着

第一回世界旅写真展いよいよ始まります!

  • 2014.03.11 Tuesday
  • 15:10

第一回世界旅写真展の入選者が決定しました。プロに限定した197名のエントリーより選抜された10名のフォトグラファーが集まりました。会期中には作家のイベントを予定、旅の秘話やその1枚を撮影した理由など、展示とトークを織り交ぜながらお届けいたします。ぜひイベントに合わせて皆様でお越し下さい〜。



【SCHEDULE】


【写真展詳細】

  • オープニングレセプション|2014年3月20日(木)|18時〜20時
     ※どなたでもご参加いただけます、飲み物をご用意してお待ちしております。

  • 展示期間|2014年3月21日(金・祝)〜23日(日)|連日11時〜19時
     ※最終日のみ〜18時にて閉館

  • 展示場所|APART GALLERY(世田谷区瀬田4丁目29番地11号833ビルディング)
     ※1階写真展会場(入場無料)|3階イベント会場(有料各1,000円)
     ※アクセスはこちらのページにございます。


【第一回世界旅写真展入選者(作品展示作家)】
  • 宋裕香|SONG YUKA
  • 船津祐太朗|YUTARO FUNATSU
  • 井田佳明|YOSHIAKI IDA
  • 川口聡太|SOHTA KAWAGUCHI
  • 堀内彩香|AYAKA HORIUCHI
  • 西山えり|ERI NISHIYAMA
  • 吉原龍平|RYUHEI YOSHIHARA
  • 阿部満|MITSURU AVE
  • 小柴立祐|RYUSUKE KOSHIBA
  • MASA|MASA

【第一回世界旅写真展招待作家(作品展示作家)】
  • コエチ光彦|MITSUHIKO KOECHI
  • 山本直洋|NAOHIRO YAMAMOTO

【第一回世界旅写真展ゲスト作家(イベント出演作家)】
  • 鬼海弘雄|HIROH KIKAI

【審査員】
  • 安藤夏樹|NATSUKI ANDO
  • 中村風詩人|KAZASHITO NAKAMURA(作品展示作家




【EVENTS IN THE EXHIBITION】

作家達の旅と写真の関係、ライフワーク、仕事、作品、色々な旅写真の意見をお届けします。イベントはどなたでもご覧頂けますが、お一人1000円の入場料を申し受けます。なお予約は受け付けておりません、当日は30名までと席に限りがございますので早めにお越し下さいませ。

場所|APART GALLERY(世田谷区瀬田4丁目29番地11号833ビルディング)
※1階写真展会場(入場無料)|3階イベント会場(有料各1,000円 / barはドリンクのみ有料)
アクセスはこちらのページにございます。



【 3/21(金・祝) 】

☆14:00~15:00|ゲストトーク
題目|写真の旅、旅の写真
出演|鬼海弘雄(トーク)・安藤夏樹(聞き手)
-about-
インドやトルコに10年以上通い、写真を作り続けて来た写真家の視点を語ります。

☆16:30~17:30|作家鼎談
題目|”Odyssey”ネパール・ヒマラヤの記憶1996-2013
出演|コエチ光彦・小柴立祐・船津祐太朗
-about-
時代を経て同じ場所を訪れた作家同士が旅を語ります。






【 3/22(土)】
☆14:00~15:00|旅写真家トーク
題目|わたしの旅写真
出演|西山えり・宋裕香・堀内彩香
-about-
旅がくれたもの、写真を続ける理由。私達にとっての旅と写真について。

☆19:00~22:00|世界旅バー
題目|この一枚を撮った夜、この一杯の幸せ
出演|阿部満・MASA・堀内彩香・川口聡太・西山えり
-about-
小さな写真を展示しながらその撮影国の一杯を振る舞います。ざっくばらんな旅の話と共に。※お酒はそれぞれ有料になります。6〜10種類程度の飲み物をご用意してお待ちしています。





【 3/23(日)】
☆14:00~15:00|旅写真家トーク
題目|ぼくの旅写真
出演|山本直洋・MASA・井田佳明・吉原龍平・阿部満
-about-
写真を撮るために旅をするのか、旅するために写真の仕事をしているのか、ぼくらの考える写真とその原点。



【お問い合わせ】
ご不明点などございましたらコンタクトフォームからご質問頂けます。当日のアクセスに関する質問は受け付けておりません。アクセスページをご参考にお越し頂きますようお願いいたします。

【展示詳細公式ページ】
http://833apart.com/archives/1108

写真展"凪の片"by 須田一政

  • 2013.10.21 Monday
  • 15:26

写真展"凪の片"by須田一政
期間|2013年9月28日〜12月1日
場所|東京都写真美術館2階展示室

ロブションのクロワッサンとバーガーキングのコーヒーを持ってベンチに座る。
期待していた通りの朝の始まり、早くも満たされた充足感に浸りながら
祝日の写真美術館へと足を運んだ。数ヶ月ぶりと久しぶりの訪館だ。

手始めに地下展示室の岩合光昭さん写真展"ネコライオン"を訪ねた。
午前中とは思えない人の多さ、これほど込み合う展示を見たのはいつぶりだろう。
カップルや夫婦、学生たち、あまり見かけない顔触れ。猫人気たるや計り知れない。

その喧騒から一転、2階の展示室は不気味なほどの静けさを醸している。
そこは太古の神殿か人里離れた洞窟内を思わせる。無人の空間だった。
地下の荒波とは世界が変わり、まるで凪いだ大海原にでた気分だ。

「凪という風が止まる時間特有の感触に似た日常と非日常を往環するような作家の視線が、一片の写真となって降り積もっている」

須田一政さんの現住居、千葉で近年写されたシリーズ"凪の片"から20点。
またそのシリーズの他に"風姿花伝"、"物草拾遺"、"恐山へ"、"紅い花"他が展示され
今まで発表したシリーズを俯瞰する回顧展ともいえる構成に仕上がっている。

カメラの多くは66の正方形だが、"恐山へ"など前半のシリーズでは
35のスナップ的なものも多く見られた。当時の流行りともいえる
ドキュメンタリー調とは一線を画し、旅をしながら写真を撮るというスタイルがみてとれる。

撮影場所も様々で甲信越から東北までと幅広い。
しかし南側を訪れた作品はひとつも見当たらなかった。
どこか憂いのある作品を見るとなぜだろう北を目指したことも頷ける。
より静かにより深く、時間の流れが止まっていくようだ。

一方で須田一政さんの写真は「飾るには強烈すぎる」という声も聞く。
コントラストを強めに焼いたプリントは、漆黒と純白が力強い。
加えて直射であてるストロボの光は昼間でも驚くほどのインパクトがある。

この強烈さに飲まれる人がいるのも頷けるが、個人的には飾りたい作品は少なくなかった。
中でも生まれの地、東京を写した「東京景」がいい。
展示空間に入った瞬間に広がる60枚の写真には、圧倒的な力があった。

台風一過のように曇りをぬぐい去ってくれた気持ちよさにも似た感覚。
この中の1枚、あるいは正方形に配して9枚を飾りたい。
それは絵面から想像も付かないほど爽快なひとときをもたらしてくれることだろう。

中村風詩人写真展 ”音の浮力〜フィンランドの森〜” 無事に終了しました。

  • 2013.10.21 Monday
  • 15:13

無事に写真展が終わりました。国内初の個展とあって緊張でしたが、初日から約150人の方々にお越し頂きました。アクセスを考えると本当に想像以上のご来場を頂いて感動しきりです。全体では300人を越える方々とおそらく芳名帳に記入されてない方も含めるともっと大勢いらっしゃって頂けたのかもしれない!と幸せな気持ちです。


当日はギャラリー自体のオープンもありましたので1階と3階を一緒にご案内。どちらも多くの方々にお越し頂きました。どたばたとご案内になってしまった方、申し訳ありません。ひっきりなしにご来館いただき嬉しい、そして皆様またゆっくりとお越し下さい。


アパートギャラリー&ライブラリーの始まり、そのこけら落としを飾れたのは感無量の喜び。これからもこの地、世田谷からアートを発信して参ります。300冊の写真集にアイディアや刺激を受けて帰った方もいらっしゃるのでは?色々とお話した方々の中には写真家さんはもちろん、デザイナーさんやイラストレーターさんなど、色々と写真&アート談義に花が咲きました。


準備や告知、制作など数々の困難もありましたが、こうして皆様にお越し頂き、無事に会期を終えられましたこと、この場をかりて改めて御礼申し上げます。写真展は今まで見ているほうが俄然多かったですが、やはり個展を開いてみると実にいいもので今後の頑張りへの活力を頂きました!もちろんお仕事のお話をいただいたことも嬉しいのですが、作品をお買い上げいただいたこと、何よりも遠くまで写真を見るために足をお運び頂いたことにとても感動しています。

とはいえまだまだ作家もギャラリーも成長を始めたばかり。今後とも皆様に楽しんで頂けるように尽力して参りますのでどうぞご支援のほどお願い申し上げます。

中村風詩人写真展 ”音の浮力〜フィンランドの森〜”

  • 2013.09.14 Saturday
  • 14:17
中村風詩人写真展_音の浮力
【中村風詩人写真展 ”音の浮力〜フィンランドの森〜”】
期間:2013年9月21日(土)〜10月6日(日)

場所:東京都世田谷区瀬田4−29−11の1F
時間:10:00〜18:00(不定休ですが基本的に見る分にはオープンにしています)

【音の浮力|フィンランドの森】
森の中で急に体が軽くなった。白夜の反対、極夜という一日中あかるくなる事がないフィンランドの森の中での出来事。降り積もる雪は柔らかく、吹く風はとても穏やかだった。風に混じってピアノの音が静かにゆっくりと溶け込んでくる。耳から全身へ。間もなく体が音に包まれて、その場所だけ全く無重力になったように浮遊する感覚に誘われる。まばたきをすると目の中でキラキラと光と音の粒子が銀色に輝いていた。

中村風詩人写真展_音の浮力

【イベント】
9/21|土|10:00〜20:00|グランドオープンでウェルカムドリンクをご用意しています
9/22|日|14:00〜|日本橋三越で作家の講演会があります
9/27|金|18:00〜22:00|Finland by night|音のバーを開いています(作家在廊予定)
9/28|土|10:00〜18:00|フィンランドの珈琲・お菓子をご用意しています(作家不在)
9/29|日|10:00〜18:00|フィンランドの珈琲・お菓子をご用意しています(作家不在)
10/4|金|18:00〜22:00|Finland by night|音のバーを開いています(作家在廊予定)
10/5|土|10:00〜18:00|フィンランドの珈琲・お菓子をご用意しています(作家在廊予定)
10/6|日|10:00〜18:00|フィンランドの珈琲・お菓子をご用意しています(作家不在)
※急なロケなどで作家不在の予定となることがございます。

【作家不在日時】
作家は9/28〜10/3まで海外ロケのため不在にしています。
10/6は朝〜夕方までは国内での取材のため不在にしています。

写真展"『古寺巡礼』−仏教文化の開花− by 土門拳

  • 2013.07.01 Monday
  • 10:33
土門拳
写真展"『古寺巡礼』−仏教文化の開花−飛鳥〜平安前期; by 土門拳
期間:2012年6月14日〜7月10日
場所:FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)
住所:港区赤坂9丁目7番地3号Midtown内

懐かしい。何度も訪ねた寺、撮影で訪れた寺。
久しく思い出していなかった記憶との邂逅。
展覧会場での素晴らしいひとときだった。

渡岸寺の十一面観音さまの爆笑面を見て驚いた。
神護寺の薬師如来さまの紅の唇、虚空増菩薩顔面の迫力。
大事にしまわれた記憶は鮮やかなまま残っていた事に気づく。

思えば土門拳さんの仏像と言われると
どうも京都より奈良のイメージが先行する。

神護寺、東寺、三十三間堂・・・。
もちろん京都の名刹も数多く写している。

しかしどうだろう、展示を一巡して胸中に鮮烈に残るもの。
聖林寺の十一面観音、薬師寺の三尊像、あるいは桜の室生寺・・。
やはり奈良にいらっしゃる仏像様たちだ。

今でこそ京都は仏教と仏像の古都のイメージが強いが
仏教は京都の平安京以前に奈良の平城京に歴史がある。
さらに全盛時代だったと思えば納得もつくというもの。

その歴史の深さ、重さが写真には写っていた。
飛鳥仏の重厚な眼差しといったら他にない重さだ。
作り手、仏師の魂まで伝わってくるような・・。

12年という歳月をかけて撮影された「古寺巡礼」
その間に二度の脳溢血にかかり最後は車椅子からのシャッターだった。
まさに命賭けの写真たち。それを表すような土門さんの言葉が印象的だった。

「ぼくの左足が体を支えきれなくったとしても
ぼくの眼が相手の視線をとらえられる限り
ぼくは写真を撮るのである」


写真展"アラスカ・悠久の時を旅する"by星野道夫

  • 2012.11.22 Thursday
  • 19:06


写真展"アラスカ・悠久の時を旅する"by星野道夫
期間:2012年11月16日〜2012年12月5日
場所:フジフィルムスクエア
住所:六本木ミッドタウン内

「出会いをキーワードにその足跡を辿る構成にしました」
と本作品を担当された編集の方に聞いて見に行った。

星野道夫とアラスカに住む人々、また棲む動植物。
出会いと聞いて初めに思い浮かんだのは、そんな出会いだった。
しかし、作品を見ると気付く。

出会った動物たちの生き生きとしていること。
出会った人々が思いやりと思索に深いこと。
出会った季節をめぐる言葉の美しいこと・・・
(特に展示会場内にある「北国の秋」が美しい)
そして、ついに出会った神話は5年の迷走の出口になった。

展示はこの出会いの順序、動物から神話に至るように流れていく。
始まりの元となったシシュマレフ村長との手紙は一見の価値あり。
会場先行発売の写真文集『悠久の時を旅する-The Eternal Journey-』にも
手紙のやりとりが序文に転載されている。

「僕はシシュマレフ村に行きたいのですが知り合いがいません」
と書いた星野道夫。
「それではうちに来ると良い。あなたを歓迎しますよ」
と応えたシシュマレフ村の村長。

シシュマレフ村はガイドブックにも載らないような小さな村だ。
それが今や東京の中心地、六本木で毎日数百人の人に見られている不思議。
一人の写真家が動かすことの出来るものの大きさを改めて感じる。

本展示の最も良い所は二点ある。
写真が大きいことと、星野道夫の全体を通して見られることだ。

空から見た雪山を歩くグリズリーがはっきりと認識できる。
無数の足跡と共に歩むオオカミ、北極海の崖にあった海鳥の巣。
まさか遡上のサケの腹から卵が飛び出しているとは知らなかった。
知っていると思っていた知らない世界が開かれる。
大きいことはいいことだ。

そして全体を通して見られることも忘れられない魅力のひとつ。
動物と人を通してアラスカと出会った星野道夫さん。
長年見てきた事や発表してきた数多くの作品を俯瞰できる作りだ。

とりわけ写真文集の『悠久の時を旅する-The Eternal Journey-』では、
それら物語が付与され、写真にストーリーが生まれている。
これほど多くの著書、掲載誌から引用された作品集は他に見あたらない。

その点、たとえば私の好きな「シロフクロウ」などの写真は
この撮影の後に星野さんは襲われて怪我したんだっけ。
と一枚一枚のストーリーを思い出してしまうが、その記述は見あたらない。

やはり森を見せながら木を見せるのは難しい。
だが、そんなことを思わせる余地は会場になく、
訪れた人は純粋にその素晴らしさに魅せられるはずだ。

この会場で見るべきは森、それで魅力を感じた木が見つかったら
また自分で掘り下げていけば良いというだけのこと。
星野道夫の世界への入り口に、これ以上の場所は思いつかない。

それともう一つ。星野道夫の展示を見ていつも思うことがある。
なんで亡くなってしまったのか、これは世界にとっての損失だと思う。
薄っぺらいエコなんて言葉が、一人歩きすればするほどそう感じさせられる。

「人間の歴史は、ブレーキのないまま、ゴールの見えないまま霧の中を走り続けている。だが、もし人間がこれからも存在してゆこうとするのなら、もう一度、そして命がけで、ぼくたちの神話を作らなければならない時がくるかもしれない」

この文章を書いた頃の星野道夫もそうだった。
5年ほど撮り続けたアラスカ。それでも発表の形に困っていた。
そんな時に出会った「神話」という道しるべ。創造主ワタリガラスの存在。

このゴールのない霧を晴らしてくれるワタリガラスはいるのだろうか。
ねえ、誰かワタリガラスがどこにいるか知っていますか。
まず僕らに出来ることはワタリガラスが何かを知ることくらいかもしれない。


追記。
そうだった。トップの写真は本展示に販売されている
写真文集の『悠久の時を旅する-The Eternal Journey-』。
出版社は様々な写真集を手がけるクレヴィスだ。

その上に飾っているプリントは、
私のオフィスにある星野道夫さんのカリブー。
静かな悠久の時を見ていると不思議と心が落ち着くのだ。

写真展 "たまむし" by 鈴木紀博

  • 2012.11.11 Sunday
  • 21:22


写真展 "たまむし" by 鈴木紀博
期間:2012年10月27日〜2012年11月18日
場所:東京都写真美術館地下1F展示室

「ノリ!おぉ、ノリ!」
いつも鈴木紀博をそう呼んでいる。
だから美術館で名前を目にするのは違和感がある。
ただ、それは不快な違和感じゃない、喜ばしい違和感だ。

地下一階のグレーの壁に展示されていたのは、
これまでに何度かブックとして見たことのある作品だった。
それもあってか、新鮮というよりは懐かしさを覚えた。

「なぜ『たまむし』という題名を付けたか」
もっぱらタイトルで悩んでいる所を見ていただけに
初めに私の頭に浮かんだ疑問は、それだった。

「群集から離れ、外から客観的に
そして鳥瞰的に街を眺めたかった
そのときいつもの街の表情が変わる
街の表情が撮りたかった」

鈴木紀博の「たまむし」に対する挨拶文だ。
言葉少なに語る様は、他の展示者よりも堂々としている。
付け加えるなら、書くことが無かったんじゃない、
書かなくても分かるから書かなかったという感じだ。

展示を読み進めると見えてくる共通点。
これは「花火」の写真だ。だが一般的な楽しい花火大会ではなく、
冷めた目で見た客観的な花火の写真展。

花火大会に来た若者たちの笑顔は流れている。
暗い夜を華やかに照らすのは僅かに小さな花。
光はビル陰に隠されて街のネオンにも負ける。

カメラという機械の持つ最も冷たい眼を活かした作品。
それは鈴木紀博の思惑通り、客観的で鳥瞰的な街の表情だ。

ひとつ「私ならこうしたい」という点がある。
直接的じゃない写真が絶妙に並び、見終わったら集約される。
しかし初めの1枚目が、やや説明的な花火の写真になっている。

なんだろうこれは、という所から、あぁどれも花火だったのか、
と気づくような流れがあると、少しハッとする感覚が生まれそうだ。
しかし今の並び順は、鈴木紀博の思い描く世界。
一見、乱雑とも言えるその並び方の中にはメッセージがある。

刻一刻と変わる街の色、火花の色。
留まることのない人の波、街の時間。
それにしても最後の砂浜の花火の一枚は最高だった。

写真展 "写真力" by 篠山紀信

  • 2012.11.09 Friday
  • 21:03


写真展 "写真力" by 篠山紀信
期間:2012年10月3日〜2012年12月24日
場所:東京オペラシティアートギャラリー

混んでる、というのが第一印象。
平日の昼間だというのに人の流れが絶えない。
ロッカー待ちの列やミュージアムショップのレジ待ち。
おそるべし写真力、いや篠山力。

時代を代表する女優はじめ著名人を撮影してきた。
高い天井まで届くほど壁一面にずらりと並んだ人の顔、姿。
まさに圧巻というのはこのこと。

白が基調の部屋、それに黒が基調の部屋。
写真美術館展示の鈴木理索を思い出す。あるいは蜷川実花。
小さな通路を抜けたときの大空間の変化に度々驚かされる。

それにしても歌舞伎の写真が素晴らしい。
とは言えアサヒカメラ新年号の表紙を飾っているものではない。
その隣にある役者、観客の全員がカメラを見ている写真の方だ。

「どうやって撮ったんだ、信じられない瞬間」と
2012年10月号の『芸術新潮』も言っている。
そう有り得ない、だから面白い。

歌舞伎の次の空間は真っ暗になってヌードの部屋になる。
篠山謹慎の、いや篠山紀信の真骨頂。
それにしても、果たして「相撲はヌード」なのだろうか。

V.A.写真展"TOKYO PHOTO" at 六本木ミッドタウン

  • 2012.10.20 Saturday
  • 20:41


V.A.写真展"TOKYO PHOTO"
期間:2012年9月28日〜2012年10月1日
場所:六本木ミッドタウンホール

international photography fairというだっけあって
展示写真、来場者ともに国際色が豊かだった。

欧米系の顔立ちに英語でない言語、
というのが最もすれ違う率が高い。
ヨーロッパ系の来場者がメインなのだろうか。

写真はヨーロッパメインか、というとそんなことはない。
荒木、森山、蜷川といった日本の写真ももちろん多い。
中でも中国の写真は無視できないほどに多かった。

今回で四回目のこのイベント。
良いところは各ギャラリーの人にお会いできること。
悪いところは各ギャラリーの人が意外と不在にしてること。

展示写真の多くはヴィンテージとも言える風合い。
少なくともギャラリーが扱うオリジナルプリント。
ほとんど販売されているので市場価格が一目でわかる。

前回と比べて価格が少し下がったような。
ライアンマッギンリーは240万、ニックブラントが27万。
それぞれとても好きな画だったから覚えてる。

印象に残ったといえばローズギャラリーの女性の写真も良かった。
たしかマーティンパーが撮ったポートレイトだ。
ツアイトフォトの北井一夫も良かったし、
と羅列してると良いものがたくさんあったと気づく。

エールフランスの広告を追っていったシリーズも良い。
それでも一番よかったのはリチャードアヴェドンのsnake nude。
その一枚の前だけ別格の空気が流れていた。

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  • 関係の"セコハンブックほうぼう"というところが写真集を多く扱う。京都市左京区北白川下別当町33。Tel:075-724-0071。

  • Calo Bookshop and Cafe
  • イベントなどを行う雑貨中心のお店。大阪市西区江戸堀1-8-24 若狭ビル5階。Tel:06-6447-4777。

  • モズブックス
  • ネットショップで路面店はなし、意外な写真関係書もある。大阪府和泉市室堂町5-1-7-807。Tel:0725-55-7906。

  • part time booksellers
  • デザインやアートが中心だが写真家の作品もある。杉並区高円寺南4-24-4-2F。Tel:03-6304-9698。

  • 古書ドリス
  • 現代アート/写真/デザイン/異端文学/映画に強い。徳島県板野郡北島町中村字本須114-5。Tel:088-677-6618。

  • Bueno Books
  • アーティストを抱えるスロープギャラリーも兼ねる。on line only。

  • 東塔堂
  • ギャラリースペースもある古書店。渋谷から徒歩10分。

  • SFT
  • スーベニアフロムトーキョー。六本木国立新美術館の地下にある基本雑貨屋。

  • 夏目書房
  • 神田にあるボヘミアンズギルドの販売元。ネットストアの在庫充実。

  • Dash Wood Books
  • アメリカの出版社、ライアンマッギンリーなど扱う。

Interior Shop Guide

  • pur annick
  • 原宿。ビーンバックのチェアやラグが充実。

  • シボネ青山
  • ベルコモンズのB1。大物小物全般的にセンスいい。

  • Cassina
  • 不朽の名作を復刻して普及させてるカッシーナ。

  • General Store
  • インダストリアル系統の雑貨インテリア。

  • MAISON GODNARSKI
  • 柔らかいガーリーな感じのインテリア。

  • 燕子花
  • カキツバタと読みます。アートと暮らせるインテリアショップ。

  • CONCIERGE
  • コンシェルジュグランドという代官山店がレトロでいい感じ。

  • maruse
  • 今は懐かしのフィラメント照明のショップ

  • equipee
  • 貴重なアンティークアイアン系のお店。

  • Graphio Buro
  • ワークインテリアでもデザイン的な物が集まる。

  • IRONGENIC
  • 高架下にあるアイアン系に強いお店。

  • boiserie
  • 学芸大にあるボワズリー。だいぶアンティーク。西洋風です。

  • SHP
  • 大型のリフォームや店舗デザインが得意。

  • 天童木工
  • あまり説明の必要も無い感じ。ネットショップも充実しています。

  • biotope
  • ナチュラルな北欧陶器のお店。

  • LIVING MOTIF
  • 六本木のAXISに入ってる手堅いインテリアショップ。

  • TOYO KITCHEN meuble
  • 廃墟をイメージしたモダンバロックのショールーム。

  • MITATE
  • 珍しいバス用品専門店。和。

  • ラ・クッチーナ
  • 日本で一番キッチン用品を扱ってると思います。

  • Flying Saucer
  • 銀座店のあるキッチン用品店。楽天も充実。

Travel Information

  • Hotels.com
  • 世界のホテル予約を行う。期間限定のセールやグローバルなネットワークが魅力。

  • Expedia
  • かしこい旅、エクスペディア。海外のホテル網は群を抜く、全て最低価格を保証している。

  • トラベルジグソー
  • 世界のレンタカー会社を網羅。所々扱っていない国については、abisなど各社サイトから。

  • 航空券.ネット
  • 国内外への航空券比較。札幌以外の北海道などなかなかお得な内容。

  • カウチサーフィン
  • ワールドワイドな「田舎へ泊まろう」を実現してるサイト。

  • じゃらん
  • いわずと知れたリクルート運営の旅行サイト。ふらっと宿をとるなら。

  • HIS
  • 海外旅行のHIS。店頭手数料7500円がウェブだとかからない。

  • GLOBAL WiFi
  • 海外専用のルーターサービス。

Travel Agency

Printing Company

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