7-14mmと11-22mmを徹底比較 -OLYMPUS ZUIKO DIGITAL LENS-

  • 2007.04.05 Thursday
  • 12:07
- basic information -


OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED7-14mmF4.0

  • 市場価格:170,000円前後
  • 焦点距離 :7-14mm
  • レンズ構成 :12群18枚
  • 画角 :114°〜75°
  • 撮影距離 :0.25m〜∞
  • 最大撮影倍率 :0.11X
  • 最近接撮影範囲 :122×162mm
  • 最大口径比 :F4.0
  • 大きさ 最大径×全長 :φ86.5x 119.5mm
  • 重量 :780g

35mmカメラ換算で14〜28mmの画角に相当する超広角ズームレンズ。ズーム全域でレンズ先端から10cmまで被写体に近づけるので超近接撮影も可能。EDレンズが倍率色収差を補正し、シャープでコントラストの高い精細な画質を持つ。
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5
  • 市場価格:70,000円前後
  • 焦点距離 :11 - 22mm
  • レンズ構成 :10群12枚
  • 画角 :53°〜89°
  • 撮影距離 :0.28m〜∞
  • 最大撮影倍率 :0.13X
  • 最近接撮影範囲 :133.1 x 100 mm
  • 最大口径比 :F2.8-F3.5
  • 大きさ 最大径×全長 :φ75 x 92.5mm
  • 重量 :485g

35mm換算で22-44mm相当の超広角ズームレンズ。11mmワイド時でF2.8という広角ズームレンズとしてはトップクラスの明るさを誇る。歪曲収差、球面収差やコマ収差を非球面のレンズが補正・低減。画像はシャープな印象。


フォーサーズ規格のカメラをお持ちの方も
多少は増えてきたとは言え、
そのシェアはまだわずか。

また、この規格のカメラを使用していて
一番困るのはレンズのバリエーションの
絶対的な少なさ。今回私は、広角写真撮影のための
レンズを購入するにあたり
実質2本のどちらかから選ばなくてはならない、
おそらく皆さんも悩まれた問題にあたりました。
今回はこの場を借りて、
広角レンズ2本を徹底的に比較してみようと思います。

後日わたしがどちらのレンズを購入したかも
ブログに載せるので気になったら覗いて見てください。

まずは基本情報を分析します。
価格は倍以上の差があります。
それは、7-14mmの方にはEDレンズが
豊富に使われているという材質の贅沢さ
が最も大きく、また、重量の違いを見ても
分かるその重厚感の差などがあるでしょう。

焦点距離は7-14mmという驚くべき数値。
これは他に類をみない数字です。
一方、11-22mmの方は35mm換算22-44mmと
まぁ無理のない広角の設計といえます。
ということは、裏を返せば7-14mmはかなり
無理のある画角だということです。

MTF曲線などを見ると分かるかもしませんが
無理のある画角は、外側に行くにしたがい
急に収差やにじみなどが発生してしまいます。
その顕著な例として、
このレンズには周辺がひきつったような
変わったボケが発生してしまう傾向があります。
ですが一概に悪いとは言えず、これを良い
という方も多くいらっしゃるので賛否両論です。
色々撮影された写真を公開されている
方々の記事を読まれると参考になるかもしれません。
ご自分の目で見た印象がそのまま答えでしょう。

7-14mm参考例1
7-14mm参考例2
7-14mm参考例3

一方の11-22mmの写真も見たほうが
おそらく比較しやすいのでは無いかと思います。
百聞は一見にしかずなので、
カメラの撮影情報を公開して
下さっている方々へのリンクを
参考として書かせて頂きます。

11-22mm参考例1
11-22mm参考例2
11-22mm参考例3

これらの写真が全てではないですし
もちろん一つの参考例としてのご紹介です。
もう一つはパンフレットに掲載されている
二枚の写真フォーサーズ公式ウェブサイト
あっぷされているギャラリーに足を運ぶのも
写真を見る事の出来るひとつの手です。


さて、次の基本情報は画角です。
これもかなりの違いがあります。
最大114度と89度。
これは異常なほどの違いです。
やはり広角での4mmの違いは大きい。
114度というと通常より寧ろfish eyeな気がしてきます。
(4/3規格でも単焦点8mm f3.5が発売されてます。)
fish eyeはぐにゃりと絵が曲がって良い
という前提の元に作られているので引きつりなど
ないですが、7-14mmはあくまで通常の絵作りが
前提にありますので、どうしてもこれも
無理が生じる原因のひとつでしょう。

11-22mmは無理がなく寄りさえすれば
ボケも思ったより美しく表現
されている様に感じます。
ただし画角89度というと例えば標準レンズの
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL 14-45mmF3.5-5.6
が画角75度なので多少の差に感じられます。

撮影距離と倍率は多少の違いのみ。
印象としてはフィルムカメラと比べれば
歴然の差である近くに寄れるということでしょうか。

最大口径比はf4.0とf2.8-f3.5。
これは難しい所です。
11-22mmのf2.8-f3.5というのは
焦点距離11mm時でf2.8
22mm時でf3.5という意味。
広角の利点である画角の広さを
活かす意味では11mmのf2.8を
基準として考えていいかもしれない。

こういう意味では7-14mmのf4.0は
どうしても暗い。
あんなに目玉が大きいのだから
もう少しヒカリをもらっても良い気がするが。
広角でもよりながらボケを楽しみたい人には
f4.0だと明らかに不満は残るだろう。

大きさの違いと相まって
重量は倍といかないまでも
かなりの差がある。
7-14mmの780gはolympus E-330
オリンパス E-410などに付けたら
結構重たい見た目になることは避けられない。
特にE-410やこの秋発売予定のE-510
キャッチフレーズ"世界最薄最小最軽量"を考えると
その利点をつぶしてしまうだけの重さだ。
対して11-22mmは485gと軽量小型。
オリンパスの機動性の良さという利点を
活かすならこちらの方が良い。


基本的な性能の違いについては
大体このような違いがあげられる。
次に市場での評価を見ていきたい。
プロはどうみているか。
まず7-14mmは欧州の権威ある映像関連の賞
「EISA AWARD」を受賞しています。
このEISA AWARDについてはリンク先を
読んでみてもらえればわかると思います。
ですがこれニコン・キャノンはもちろん
sonyタムロンなども受賞しています。

あとはプロの利用者としては
ピューリッツァ賞を受賞した
ジェイディックマンは7-14mmを
使っておりここにその記事が載っています。
同賞は「ワールド紙」の経営者ジョゼフ・ピューリッツァ
から作られた物でジャーナリズムの観点から
とても権威のある賞です。


さてでは多くのユーザーである
アマチュア写真家はこれらのレンズを
どう見ているのかも気になります。
これについては大切と思ったので
所々どなたのコメントか
分からない程度に箇条書きにて
抜粋してみました。(スミマセン)

    ズイコーデジタル ED 7-14mm F4.0
  • 青緑がかったフレア−の様な色づきが有ります
  • ゴ−ストの先にほんのりと色が有ります
  • このレンズには保護フィルタ−は装着出来ません
  • 願ってもいないスペックを持ってます
  • このレンズ開放から切れ味良く、解像感も一段と高い
  • シグマの12−24に続いて歪曲が少ないレンズ
  • 前球が突出したレンズで、取り扱いには気を使います
  • 価格だけの値打ちはあるレンズだと思います

    ズイコーデジタル 11-22mm F2.8-3.5
  • 目立たないけど名レンズ
  • 部屋取りメインには11-22mmが一番いいですね
  • ズーム比を2倍にとどめたところは正解
  • 14-54よりシャープに撮れる
  • 絞りすぎは、良くないようです
  • 街中のスナップなど、接近戦では重宝します
  • 中途半端なズームである問題
  • 回折の悪影響で小絞りボケが起きます


これらの意見がネットを廻ってみた限り
言われている事のようです。
誰か分からない様に語尾などを
少し変えてありますのでご了承ください。
また、これらのことは結構同じ様な事が
違う所で言われていたので
一人の意見ではなくあくまで相対的な
アマチュア写真家の印象としておきます。


さて、どうでしょうか。
かく言う私も先日両方のレンズで
先日試し取りをしてきたばかりで
どちらを購入するか悩んでいるのです。
私の感想は基礎インフォメーション分析にある
通りの内容になります。

現段階での分析結論は、
7-14mmは周辺部のゆがみが気になります。
しかし使用しているEDレンズといった
素材自体が良質なので解像度は間違いなく
高いものが得られるでしょう。
重さは私の場合は問題になりませんが、
やはり価格が17万(中古で13万)というのは
かなり高額だと思います。
かと言ってプロ仕様かというと
それもまた難しいところ。
しかし、標準レンズとは明らかに違った
"広角"であることは間違いないですね。

11-22mmは広角ですが、
やはり無理をしてない分
標準レンズとかぶってる感がいなめません。
フォーサーズ基本標準を14-50程度
考えると広角域での実質の差は3mm。
これに6〜7万円となるとまた考えてしまいます。
確かに描写性能など悪くないレンズだと思いますが
私の見方だと11mm f2.8の単焦点としての
使い方になるのではないかと言った印象。
画角で標準レンズとの差は10度と少し。
非常に難しいです。
価格からも予想がつきますが
人気はもちろんこちら11-22mmが上です。


徹底比較をした割にこの記事自体
問題提議な感が否めません。
答えを求めてた方にはスミマセン。
やはりそれぞれのレンズにそれぞれの適した
用途があるので決まりきった回答の
人それぞれが現段階での答えになります。

しかし、私も数日後には購入をしますので
またその時にどちらをなぜ購入
また、その使い心地とその後を
書かせてもらおうと思っています。
では長々と読んでくださった方に
少しでも参考になることを祈って。



購入後:更新済み
次記事詳細

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